詩集「かもめ」




か も め

    かもめよ かもめ 悲しく鳴くなよ
    オマエが恋した あの娘も
    オマエを恋して 死んだのさ
    夜明け前に
    オマエの鳴く声きいて
    淋しくなって 死んだのさ

                             ひとりぼっちのあの娘には
                             虹のような恋がむいてる
    灰色空に 飛ぶかもめ
    あの娘の躰は海に沈んだ
                             かもめよ 笑え
                             陽は陰り 海は荒れてる
                             波は激しく踊る
                             かもめよ かもめ 波と踊れよ
                             あの娘のことも忘れ
                             かもめよ かもめ
                             いつも  淋しそうだ
                                       1974年11月3日  







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