殺してやった 俺はあいつが憎かった 港町で 俺は・・ あいつの心臓にぶち抜いた 波の煌めきの中で かもめの悲しい瞳に映った
あいつは 深紅の 綺麗な 血を噴いた
あいつは・・ あいつは・・ 恨まない
俺は鋭器を・・ 真っ赤な刃物を 砂に落とした あいつは淋しい男になった 浜の上に躰は残る 波は優しい
俺は立っていた あいつの躰を波が運んだ 友情も波に流れた
俺はあいつが好きだった 俺は淋しい男になった 海は真っ赤に染まっていった
1974年12月21日