政治を語ろう。


小沢虚偽記入不起訴(発生日 2010/02/04)

●2008年暮れ、準大手ゼネコンの西松建設の海外事業部副事業部長が一億円以上もの資金を海外から持ちこもうとして、外為法違反で逮捕された。この逮捕で西松建設が国内外で総額20億円を超える裏金をつくり、海外の銀行にプールしていたことが判明。更に、西松建設の関連会社から福島県の建設会社に融資された1億数千万円が返済されないまま、借入残高の確認書だけを毎年とり交わすという不自然な取引も発覚し、この資金の渡り先が地検により追究された。

その延長線上から西松建設による政治家への多額の献金が発覚。原資の不透明さから、実態は個人献金ではないかということで、捜査は政治家の周囲にまで及んだ。そして政権交代風吹く中の09年3月3日、献金額が一番多かった小沢幹事長の公設秘書「大久保隆規(たかのり)」氏を、特捜部が逮捕。この日に西松側の関係者3名も逮捕された。大久保氏は資金管理団体「陸山会」の会計責任者でもあった。陸山会並びに小沢氏の関係事務所の家宅捜索も行われた。大久保氏の容疑は、西松側からの岩手県の胆沢(いさわ)ダム関連工事への口利きに纏わるとされる、迂回献金100万の疑いと、政治資金収支報告書への2100万円の偽装記入の疑い。

さて、この時の家宅捜索では一体何が出たのだろうか?。当然決定的な証拠が出たものだと思っていたが、どうにも頭の悪い自分にはどうして大久保氏が逮捕にまで至ったのかが分からない。迂回献金と思われる金額が一番多かったのは小沢氏らしいが、相当数の自民党も議員の名前も浮かんで来ていた。
同じ理由なら何で自民党は手つかずなのかと思っていたら、検察幹部の「自民党は起訴しない」発言があったり、いつまでも経っても検察も明確な逮捕理由を好評しなかったりと、素人が考えても検察の迷走ぶりには何か裏があるのではと、深読みさせてしまう。

確かに小沢氏自信による釈明会見も要領を得なかったが、だからと言って、決定的に怪しいという印象でもなかった。一理頷けることろもあるし、記者達は全く追求が出来なかった。そして地上波の報道番組はもっとはっきりと国民に話すべきだとしか言わない。彼等は自分達の力では一切調べていないってことだ。真実を暴く機関は今や、視聴率のために煽るだけの為体だ。

しかし、CSでは早くから検察の対応に疑問を投げかけていた。元検察官の郷原氏やら他の元検察官や裁判長の見解も取り上げていた。そして、ネット上での議論も高まり、漸く地上波も国策捜査的な視点にも注意を向け始めた。メディアは取り上げるなら、もっと初めから真実と公正を追求するべきだ。今や完全に国民を無知だと勘違いしている。
この件は散々述べてきてるが、はっきり言って地上波の報道は終わったと言いきっていいだろう。本当にただ見ているだけだと大変なことになるので要注意だ。

捜査は進み、2010年1月15日夜、今度は「陸山会」が2004年に購入した土地をめぐり、政治資金収支報告書に4億円を記載しなかったなどとして、東京地検特捜部は政治資金の虚偽記載で、小沢氏の元私設秘書で陸山会の会計事務担当だった民主党衆院議員「石川知裕」容疑者と、後任の会計事務担当だった小沢氏の元私設秘書「池田光智」容疑者を逮捕した。この二人は共に三十代である。6年前に幾つだったのだろう。

大久保氏が西松に送っていたという「請求書」が物的証拠の一部らしいが、それは政治家がよくやる寄付の依頼ではなかったのか。報道だけ見てると、条件を武器に強請っているようにしか聞こえない。そして、西松建設は寄付で何か利益を得たのだろうか。それも今日現在報道はされていない。

政治屋小沢一郎氏には自民党時代の金臭い雰囲気は付きまとっているし、当時は色々なことが実際にあったのかも知れない。だが、これはあくまで個人的な臆測だが、解党の度に政治資金を浄化して行ってたように思う。汚く言えば目眩ましをしてきたのかも知れない。彼はよく田中(角栄)型の政治家で、その手法はもう終焉を迎えているというマスコミの論調が多いが、果たしてそうだろうか?。私は似て非なるものだと思っている。彼は角栄の失敗したところは充分に分かっているだろう。(時効の範囲で)過去の事犯で逮捕される可能性ならまだあるのかもしれないが、現在の議員の中では金の流れは透明にしている方ではないだろうか。勿論、真実を知るすべはないのだが。

日本の司法制度は今でも、検察が起訴したものは9割以上有罪とだと言う。それが正しい結果ならば、努力にエールを送りたい。しかし、私は「鈴木宗男」逮捕辺りからちょっと首を傾げるようになっている。確かにあの当時、鈴木氏はひどく悪人に見えた。悪そうに見えるのだが、では一体何で逮捕だったのか?、どれだけマスコミの報道を聞いても、どの犯罪が彼を牢獄へと繋げたのか、当時素人なりに注視していたのだが、結局逮捕されるに至る罪状はどれも中途半端にしか感じなかった。そして彼の書いた著書までも読んでしまった。薄々自分が懸念し初めていたことが、そこには書かれていた。彼の著書を鵜呑みにしているということではない。世の中から視点の多様さが欠けてきているように感じるのだ。自分の身に降り起こるまでは、面白ければそれでいい。何かそんな風になってきてはいないだろうか?。

本来、検察は行政の一部であるはずなのに、権力志向になってきているのではないか。一度決めたら梃子でも揺るがない。それが検察の力なのだと、昨今言っていうように感じてならない。そして恐ろしいことにマスコミも、悪そうだからもっと叩いてやろうという報道ばかりだ。個人的な見解で言えば、鈴木氏はマスコミがモンスターへと仕上げたように思う。横柄で粗暴だからという理由だけで逮捕されたら、たまったものではありません。彼は癌にもかかったが、タフだったので復権したけど、これが一般人なら「それでも僕はやってない」と言っても、有罪となって一生爪はじき者になりかねない。

これまでずっとあやふやな献金にはおめこぼしをしてきたのに、今回はどうしたことか。これまでの慣習を破っての特捜部の大立ち回り。そのことには当初余り触れないメディアは連日、小沢「被告」報道を繰り広げる。マスコミが煽れば煽るほど、その人間は限りなく黒に見えてゆく。これは鈴木宗男の時や、現在猥褻行為で逮捕されている植草教授、強いて言えば引退した朝青龍と同じように、根っ子の真実が掴み切れてない状態で、留まることなく一つの方向に流れてゆく。
民主党政権が続くと検察や警察が困るから、などどいう子供じみた見解を口にしたくはないのだが、民主党政権下の天下りは完全禁止。この不況下では公務員も死活問題になることは間違いないから、実際に一理あるのかも知れない。

今の時代は一度蔽われてしまった真実は簡単には現れてはくれない。真実のふりをした虚偽が闊歩しているように感じる。そしてそれを捕まえようとすると、深い穴に逃げ込んでしまう。私が言いたいのは、政治家や芸能人ばかりに限らず、貴方に真実とは違った汚名が浴びせられた時、相当強靭でないと太刀打ち出来ないということです。まずは、道をしっかり見つめ陥穽を見抜く炯眼を養っていきましょう。日本は馬鹿でも大丈夫な時代は、終りました。

本日2010年02月4日、地検は小沢一郎の起訴を断念した。ヒール的存在と言う意味では朝青龍に引けをとらない小沢一郎氏は、奇しくもこの日に引退を余儀なくされた朝青龍とは、反対に政治家としての頸を繋いだ形になった。しかし、これは第一幕の終わりに過ぎないのかも知れないが。

(記述日 2010/02/04)



政治資金規正法は「政治家や政治団体の資金の使い方や流れを規制する」法律。1994年から政党助成金制度の設立に伴い、政治家個人への寄付は原則禁止となり、政党や政治団体や政治資金管理団体のみへと限定された。1999年には企業からの政治資金管理団体への寄付も禁止。2005年の橋本元総理と日本歯科医師連盟とのヤミ献金事件を期に、献金は銀行振り込みや郵便振替の金の流れが記録が残るものだけに限定。(追記 2010/02/08)




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