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◆第20回参議院・民主躍進か?(発生日 2004/07/11) ●7月11日(日)第20回参議院選挙が終わった。今回の選挙は民主党が議席数を伸ばし、どこまで与党側に迫り、次回総選挙に於ける政権交代の土台を作れるかが焦点であった。今年の春頃には無風選挙で与党側が勝利すると思われていたが、与党による年金改正案の強行採決・小泉首相の人生色々発言・イラク戦争への多国籍軍参加発言等により、自民党には強力な逆風が吹いた。このため、選挙が6月24日に公示されてからの予測は民主党が躍進すると思われた。 不在者投票は前回に比べ15%近く伸びて、政治への関心度が高まっているかと思えたが最終投票率(全国平均)は56.57%だった。前回2001年の参院選の56.44%より0.13ポイントだけ伸びたが、結果的には過去4番目に低い水準となり、やはり拍子抜けの投票率だった。60%突入を若干期待していた私もこれにはがっかりした。 選挙翌日、改めて最終結果を確認した私は、ベッドからずれ落ちてしまった。多くの無党派の投票者と同じように、私自身もまだ民主党員となるまでの熱さはないが、もっと民主党が議席を増やし、自民党は40代半ばまで落ちて責任問題に発展し、首相交代論が自民党内から出るのではないかと期待していたからだ。 民主党は改選数1の1人区で健闘し、1989年の旧社会党の46議席を超え、野党で過去最多の50議席を獲得して健闘した。今回の参院選だけをとって見ると121議席の過半数が61で、自民・公明の与党両党がとった議席数は60で実は過半数には届いていないのだ。しかも自民党は目標の51議席に届かず、49と敗北したが、非改選を加えると全定数242に対して与党139・野党103となっており未だに安定多数を確保している。 私は小泉内閣が発足した当時から昨年ぐらいまでは、色々問題を抱えながらも、それなりに小泉純一郎に期待をしていた。が、やはり年金改革と色々発言に至っては、この人に政権を任せておいていい時期が終わったと感じずにはいられなかった。彼が総裁選で「自民党をぶっ潰す」と言っていた時は、彼はひたむきに国民の方に向いた政治姿勢を持っていたと私は今でも信じている。 だが、「超党派で良い政治を行っていこうではありませんか」という彼の言葉は、総理になった直後より、古くから伏魔殿永田町に巣くう魑魅魍魎達により消し去られていった。総理が今の様な独断先行に走るに至った理由は、マスコミが言うような高い支持率によって産まれた傲りではなく、焦燥感が積み重なった結果だと思っている。温情的な言い方をすれば、貴方も日本の政治の犠牲者なのかも知れませんね、ということになるだろうか・・。 今回の選挙で彼は総裁選での自民党をぶっ潰す口約を推進させた。 国民に後押しされた勢いに乗り、自民党の病巣を浮き上がらせ、彼方にあった空中楼閣を雲の下へと引きずり落としたわけだ。ただ、その結果は国民が思う理想とはかけ離れているようだ。孤立化した小泉内閣は現米国政府依存により克己心を衰退させ、憲法の改正なきまま戦争不安を呼び込み、公約達成の誇示ばかりで矛盾だらけの公明党を産み出させた。私の彼への願いは今は出来るだけ早く退任して頂きたいということだ。色々な意味でお疲れ様、此処までご苦労様でしたと言いたい。しかし、責任追及もなく次の総理候補がいるわけでもなさそうなので、今後も小泉自分党と小泉孤立政府が更に危険な方向に進んでゆくわけである。 国民よ、この結果で良かったのか?。確かに比例では無党派の55%が民主党に投票し19議席を確保して、自民党の15議席を上回ったが、投票率が更に上がっていたら、小泉退陣に及ぶ結果をもたらしたかも知れない。投票に行かなかった国民の未だに低い意識にも問題はあるが、投票率を上げられなかった罪はやはり魅力に乏しい民主党にあるのかも知れない。岡田民主党よ、数だけの躍進で浮かれることなかれ。党首が自認している通り、まだまだ努力が足りない。特に市議・県議レベルになると圧倒的に自民党の勢力が強く、底辺基盤で民主の人材は育っていない。無党派が持つ物は浮動票でしかない。無党派ではない気持ちの入った支持者作りもしなければならないだろう。3年後の衆参選挙迄に地盤を固め、真の政権交代政党となって欲しい。 悪かったら変えることが出来る。今の日本にはまだその肝心な民主主義が出来上がっていない。私もそれまでに更に周囲の人間に呼びかけて政治意識の喚起を促す努力をしたい。 なお、秘書給与流用の詐欺罪で有罪判決を受け執行猶予中の辻元清美が大阪選挙区から立った。ピースボートの運営問題や、突っ込みのし過ぎで嫌っている人も多かったが、衆議院議員時代には熱い思いで頑張っていた一人と個人的には評価していたので、また政局に携ってもいいと思っていた。71万票までを集めたが、元々の支持者が減ったのだろう。当選には至れなかった。選挙戦では謝り過ぎと選挙カーに書かれた「ごめん。」の文字が不遜な印象を与え、ホームページもかなり質が落ちていた。 北海道選挙区では斡旋収賄・受胎収賄から議院証言法違反と政治資金規正法違反を追訴され、四つの罪に問われている刑事被告の鈴木宗男も、自民党や団体の後方支援もない状態で48万票を獲った。無謀な挑戦といわれながら、予想外の善戦であったことは間違いない。彼がマスコミから責められている時は非常に悪徳議員に感じていたが、時が経ってゆくとこの人間も実は疑惑はあれど政治的には努力していたことが判ってくる。 両氏共すでに次期衆院選への出馬情報もあり、陣営関係者は復活に向けた闘いを始めているだろう。共に次ぎも選挙区からの出馬だろうから、地元の選挙民の判断に委ねたい。 (記述日 2004/07/13) |