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◆イラク・フセイン元大統領捕捉(発生日 2003/12/13) ●日本時間14日未明、(現地13日)イラク戦争で政権が崩壊した後も潜行していたフセイン大統領が、出身地のティクリット近郊の農家で米軍により身柄を拘束された。 米特殊部隊など約600人は14日夕方に「レッドドーン(赤い夜明け)作戦」を開始、4月9日のバグダッド制圧以来、姿をくらましていたフセイン大統領を生まれ故郷のイラク北部ティクリット南約15キロのダウルにて拘束した。イラクを占領統治する連合軍暫定当局(CPA)がこのことを発表した。 フセインが潜んでいた農家の地下に掘られた深さ約2メートルの穴は、換気扇と換気口が設けられ、大人一人が横になれる広さ。髪と髭をぼうぼうにした元大統領は75万ドル(約800万円)の米ドル紙幣を持っていた。発見時「撃つな。私はイラク共和国大統領だ」と自ら投降したという。(yahoo news、Web東奥参照) イラク戦争は本年3月20日に開戦、4月9日にバグダッドが陥落した。フセイン及び政権幹部は姿を隠し拘束されなかったが、5月1日に米国ブッシュ大統領が「戦闘終結宣言」をした。戦争自体は国連の大量破壊兵器の査察拒否から始まったが、途中から目的がフセイン政権の打倒にすり変わっていた。 ブッシュは「暗黒と苦痛の時代は終わった」と宣言したが、「暴力の終わりを意味しない」と加えていた。 これでイラク戦争は一応の終結に至る如くにみえるが、バグダッドが陥落して以降のフセイン政権下の残党兵力やサウジアラビアなどから来たテロリスト達による米国統治への抵抗は常に激しいものがあった。英調査機関の世論調査ではイラク国民の約80%が米英軍に対して不信感を示している。一日当たりのテロ、ゲリラは夏まで約10件程度だったが、11月には約45件に増えたという。この8ヶ月余りは常に戦争状態であったと言えるのでないだろうか。しかも、現状のイラクの報道を見ている限りはとても彼の拘束で沈静化するとは考えられない。 来年6月には政権をイラク国民に移譲し、2005年末迄には新しい民主政権を選挙で選ぶ計画だが、治安回復、復興、宗教的民族的な理解など難題が山積している。ブッシュ米政権はフセイン元大統領が犯した戦争犯罪・虐殺などを裁くことになるらしいが、そうなると東京裁判の二の舞になるのではとの不安がある。出来ればイラク人自身または国連の手に委ねて裁くべきではないかと私は思う。全てが判然としない状態で、米国の思惑によりフセインが極刑を受けて、真実が闇に隠れてしまうことだけは何が何でも世界は叫ばなければならないと思う。 私はいつか、裁かれる側がブッシュになるかも知れないと思う。いや、はっきり言ってフセインが裁かれるなら、国を滅ばしただけではなく、多くの一般人も巻き込んだブッシュも裁かれるべきだと思う。2001年の9.11のやりばのない怒りをこの様な方向に向けたことにどうして世界は、そしてこの国の総理は黙っているのだろうか。国民に皆さん疑問はありませんかと問いかける政治家も少ない。以前にも書いたが、9.11はブッシュの米国強行路線による産物だ。自分達だけ幸せならいいという考えは世界に蔓延しているのか。そして自分達に火の粉が降りかかるとは思っていない。だが、傲慢になった大国は何をするか判らない。力で本来その国にあった自由が奪われていくかも知れない。 テロが一概に悪いと言えなくさせてしまった張本人は頭の悪いブッシュである。それに皆気が付いているだろうか。テロは弱腰では出来ない。彼等は本気である。アイデンティティーのために命を懸けているのである。もはや私はこの時代にあってテロリストを責める言葉を持てない。 (記述日 2003/12/17) |