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◆第43回衆議院議員選挙(発生日 2003/11/09) ●11月9日(日)、第43回衆議院議員選挙が行われ即日開票された。 この選挙は10月10日の衆議院解散に伴い行われた選挙で、10月28日に公示され、小選挙区比例代表並立制によって行われた。 小選挙区比例代表並立制とは、一選挙区に一人の当選者を選ぶ「小選挙区制」と政党毎に投票し、得票数に応じて各政党に議席を比例配分する「比例代表制」の2つを平行して行われる選挙方式である。 比例代表制は「拘束名簿式」で行われた。有権者は投票用紙に政党名を記載し、政党への投票数により、まず当選議席を決定し名簿順位の上位のものから当選となる。日本の衆議院選挙では小選挙区制にも重複立候補が認められ、選挙区で落ちても比例で復活する仕組みがある。このことが民意を反映しているのか疑問であるが・・。 まず、この選挙の前に特筆すべき点は、小泉総理大臣が中曽根康弘、宮沢喜一の両首相経験者2人の許を訪れて、自民党が党議で定めた比例名簿の「年齢制限73歳」を理由に出馬を断念させ、政界を引退させることになったことだろう。宮澤氏は若い人に道を譲ると言うことで比較的スムーズにこれを受け入れたが、中曽根氏は行き成りの引退交渉は無礼と難色を示していたが、結果は党議に従い、出馬を見送った。 これには私も些か驚いた。確かに政治家の高年齢化は若い人の道を閉ざすので反対の意見ではあるが、中曽根氏に関しては橋本総理時代に与えられた永久名簿一位という過去の確約を翻した形になった。幾ら政権が変わったとは言え、小泉純一郎が引退を飲ませるまで力が有ることに驚いた。やはり若手の議員の力も働いたのだろう。だが、参議院は70歳で、衆議院は73歳定年の根拠はよく分からない。 次には先日コメントを書いたが、9月26日の民主党と自由党の合併である。二大政党制に向かおうという流れが確率し始め、マニュフェスト(政権公約)が全面に出され、立候補者の主張が分かり易くなった。 今回の選挙の争点は道路改革・北朝鮮問題・イラク派遣問題などがマスコミで取りざたされていた。しかし、選挙活動中の立候補者の演説は核心を迂回しているものが多かったように感じた。まだまだ、残念ながら政治家は及び腰である。 投票率は戦後2番目に低い結果となり、小選挙区選59.86%(男:59.68%、女:60.03%)、比例区選59.81%(男:59.63%、女:59.99%)で、どちらも男性が女性よりも若干だが投票率が低く、男どもの子供化と腑抜け具合が嘆かわしい。これも、日本が沈没してゆく予兆なのか。 獲得議席数は与党が275議席(前回比 -12)、自民 237議席(前回比 -10で予想よりは落ち込まなかった)、公明 34議席(前回比 +3と怪しい力は健在)、保守新 4議席(前回比 -5で消滅傾向)。 野党は194議席(前回比 +14ながら、二大政党にはまだまだ遠い)。民主 177議席(前回比 +40で大幅躍進)、共産 9議席(前回比 -11で減退)、社民 6議席(前回比 -12で消滅傾向)、他 2議席(前回比 -4で消滅傾向)。 意外な当落は、自民党副総裁の山崎卓、保守新党代表の熊谷弘が落選、社会民主党の土井たか子は小選挙区では落選、加藤紘一が無所属で復活した。 結果としてはまだ小泉政権への期待感は自民党内部の改革と共にあり、完全に失われたわけではなさそうだ。但し、構造改革に関しては徐々に有名無実化している感が強く、民主党もこれの問題点を攻めきれず、曖昧な決着が続いていくのであろう。その結果を一応よしとするか、否かはこれほど大規模な行政への取りかかりが、これまでなかっただけに、私達も評価を出し辛い。 また、二大政党への機運が産まれつつはあるが、意外に保守基盤は崩れてはいないという感じで、今後は民主党に入った小沢一郎がどう日本の未来に対しての政策をまとめてくるか、見物である。勿論、私達は評論家で終わってはいけないので、常に日常の政治家の動きには気を止めておきたい。 (記述日 2003/11/16) |