政治を語ろう。JOEの私見


長野県田中康夫再選 (発生日 2002/09/01)

 ●2000年10月26日、長野県の知事として田中康夫氏が就任して以来、「脱ダム宣言」に象徴される公共事業見直しなどを打ち出した同知事と、共産党を除く県議会の主要会派が対立を続けていた。2002年7月、長野県議会最大会派の県政会など主要三会派は田中康夫知事の政治手法などに問題があるとして不信任決議案を出し、可決された。そして田中知事は解散ではなく、失職を選択。選挙が行われることとなった。しかし無所属の候補者が乱立し、会社社長の羽柴秀吉氏(本名は三上誠三)(52)、会社代表の市川周氏(51)、元会社員の中川暢三氏(46)、弁護士の長谷川敬子氏(50)、弁護士の福井富男氏(77)の六人が立候補に立ち、県政会の力は若干分散され、共産党がついた田中氏側に有利な展開となった。

 2002年9月1日に行われた長野県知事選では田中康夫が再選を果たした。選挙の行方は開票直後に田中氏の圧勝が判明し、早々と「当確」がアナウンスされた。一部のメディアでは、後援会が解散したとか幹部が抜けたとか、苦戦要素を報じるものもあったが、議会側の準備不足もあったためか勝負は早い段階でついた。
 一年半前に田中氏が長野県知事に立候補し、当選した当時の氏は脱ダム宣言等で、環境に優しい政治を推進するように思えた。そしてただの文人らしからぬ勉強っぷりや、ガラス張り政治に頷くところも多々あった。
 しかし、県議達との折り合いの悪さは当選後から始まり、政治パフォーマンス的奇行も目立っていた。特に「ダム建設中止」の問題は根深くなり、果たして彼がテレビ番組で出てきて、物申しているようにことが運ぶかどうかを私なりに注目していた。まぁ形上は新体制と保守との典型的なぶつかりあいに他ならない。
 今回の当選は投票した市民から64.3%の票を得た。圧倒的な支持に基づいた再選であると言っても過言ではないだろう。ただ贔屓目に見てもマスコミの使い方が上手すぎて、彼のブレインが見あたらないように感じて仕方がない。彼は本当に県政を充実させうる人物なのだろうか?。これは今回の任期で県民が決めてゆくことだろう。ただ彼の続投自体は若干でも国政の利権政治家達にも打撃は与えることにはなるだろうか・・。
 田中氏が再選を果たしたことにより、議会側はもう彼に不信任を出すことは難しくなった。だが、議会が野党に支配されていることに変わりはないが、暫くは県民からの信託を背景に彼なりの政治を進めてゆくことになるだろう。さぁて、どう腕を見せるか、奇人変人ヤスオちゃん。
(記述日 2002/09/02)



 三選を目指した田中康夫は今回の県知事選で敗れ、クリスタルは割れた。住民票移転問題・パフォーマンス・自己主張ばかりの政治に到頭ノーが突きつけられた。(追記 2006/08/06)




【RETURN 2002】