MY FAVORITE MUSIC
このまま君だけを奪い去りたい




この歌は君に捧げたい。
って自分で作ったわけでもないが。

平成元年、二人は渋谷にいた。
実家に用事があると俺は嘘をつき、
君とデートしていたろう。いわゆる不倫ってやつだね。
号外が出ただろう。丁度正月の7日だった。天皇崩御。
まだ年号は決まっていなかったけど
二人は一瞬・・時代を跨いだ。

だが、
繋いだ手は震えていて、
俺は青い汗を額から流していた。
広場恐怖だ。恐慌性症候群・・。
心臓が膨張し破裂する感覚。
当時はまだパニック障害なんて病名もなく
一人恐ろしい絶望と闘っていた。
スポーツを止めてから俺の心臓は狂いっはなし・・。
一日を過ごす約束をしていたのに・・
出会ってすぐに俺は新宿へ這った。
長くは一緒にいれなかった。

そればかりでなく
あの時から俺達は会えなくなった・・。
5日後にオヤジが自殺しているのが判った
死後2日経っていた。
その日も俺はひどく症状が出ていたが、
新宿まで急いだ・・・
壁一面の遺書に症状は消え失せていた。
そして俺達の虚弱な愛は脆くも崩れた。

俺はまだ君に謝っていない。
謝る機会は来るだろうか?。
あれから君が二人の母となり元気にいることを
風の噂で聞いてホッとしてはいますが・・

記:2003年6月13日(金)  






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