|
MY FAVORITE MUSIC
永遠をあずけてくれ |
|
不思議だが、クリスマス・ソングでは この歌が一番気に入っている。 暖かい歌は悲しみをちょっとでも癒してくれる。 この歌も10年も前の歌になった。 扁桃腺の手術が終わり、さてこれから再起しようと 引っ越したばかりの緑町。3LDKの広い住まい。 自分を頑張らせるために、借りたマンションは 誰が来ても恥ずかしくはない経営者の家。 自分の会社からは歩いて10分程。 なのに、無理をした俺は近い家になかなか帰れない。 仕事仕事で会社に泊まり込む。 疲れ果てている自分は休日以外は 部屋に閉じこもり、英会話と音楽でストレス解消 子供達との交流も途絶え気味・・。 不景気はどんどん会社に鞭を打つ。 やがて、妻も働きに出る 家庭はどんどんバラバラになる。 やがて、会話はなくなってゆく。 明るい記憶がどんどん遠ざかる。 やがて、諦めが始まった。 多分、そんな時期だった。 武蔵野には久しぶりに沢山の雪が降った。 深夜2時頃、ようやく仕事を終えて 軽くほろ酔いになって帰途につく。 普段でも人が通らない線路沿いの小径に 雪は降り続いていた。足許からは シャキシャキと新雪を踏む小気味いい感触。 電車も終わっている暗いはずの夜道 勿論、人通りなどは一切ない。 だけど僅かに白く浮かび上がった貸切の道に 俺はくるくると廻っていた。 耳からは「永遠をあずけてくれ」が流れていた。 家に付くまで何度も何度も再生し、舞った。 毎日泣きたい様な日々だったと思う。 明日に闇しかなかった。 でもあの時、あの20分程・・。 あの時、凄く自由だった。歌に感動して歩いた。 白い雪に心は久々に舞っていた。 俺は不幸だった。でも幸せな奴がいるに違いない。 新しい恋を育み、今、この雪の降る町で 愛が生まれているに決まっていた。 もうすぐに会えるんだね・・。 きっとその時、見たかった顔は子供達の寝顔 そうだったような気がする。 |
記:2004年8月9日(月) |