MY FAVORITE MUSIC
Amazing Grace




これほど昔から多くのシンガーに
歌われている歌があるだろうか・・。
1760〜70年頃に作られたもので作曲者は不祥。
だが、250年近く歌われていることになる。
作詞者はJohn Newtonという人物。
賛美歌と思われているが、元は宗教とは無縁の歌だった。
20代で奴隷船の船長となっていた彼が
1748年5月10日、嵐の洋上で初めて神に祈ったことは
本人が語っている通りの真実なのだろう。
この詩が書かれたのはそれから20年ぐらい後になるが、
内容を読むとどれだけ彼が
その時、生きることに執着し祈ったかが判る。
その祈りは純粋で深遠だったに違いない。
度肝を抜く崇高感が聞いた者を圧倒する。
彼は曲が出来た頃には敬虔なる牧師となっている。

実はこの曲のタイトルを知ったのはまだ最近のことだ。
長い年月の間に相当数聴いてきたはすなのだが
中島美嘉のファーストアルバムの第一曲目で
初めて意識して耳を傾けた。
難しい歌である。これを一番最初に持ってきて歌った
日本人の歌手がかっていただろうか?。相当な冒険である。
確かに彼女なりには歌い切れている。
それなりに評価は出来るのだが・・
最近ではフジテレビの45周年記念番組「白い巨塔」の
テーマ曲として歌っているニュージーランドの歌姫
Hayley Westenra(ヘイリー・ディー・ウェステンラ)の
Amazing Graceはこれまでに聴いたどの
Amazing Graceよりも優れている。
明るく希望を与えるような歌い方ではなく
彼女が奏でる声には切なさが織り込まれている。
その感覚がさらに曲を高見に持ち上げている。

私は荒んだときに頭の中で旋律を繰り返す。
やがて気持ちは落ち着き、気力が再び沸き上がる。
曲とは凄い。国境を越える。メロディーはエネルギーと化す。
まさに音楽が一番必要とされる大事なものを含んだ最終型の曲。
辛い時、耳の奥で回り続け、力を授かるだろう。
そして死の間際、私も救われた一人として
生きてきたことを楽しかったと感謝を捧げるだろう。

Amazing grace! (how sweet the sound!!)

記:2004年3月9日(火)  






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